『特別』になればみんなが応援する

さて、それでは「特別」だとはどのようなことかを考えてみましょう。記事「美大志願者・入学者数の割合」で明示した通り、美大受験生の割合は、18歳人口の全体に対して「0.3%」ほどとなります。
つまりこれは、大雑把に言って「300人中に1人」ということと同じ、つまり、学年全体の在学生が300人だった場合に美大受験生がいる割合は1人、だということです。
日本人の世間一般的な視点からいえば、大多数(99.7%)に属している方が有利・安心。みんなで同じような道を歩こうとするのが普通の中で、美大受験生は、「私は違う道を行く!」と言ってわざわざ超少数派に属することを目指している人、ということになるわけです。
これは例えば、学年全体で「今年の文化祭は◯◯◯をみんなでやろう!」と盛り上がっているところに、たった一人だけが「私、それやらない!」と言っているような状態です。
もし、そのような人がただの普通の人、つまり、他の人と同じようなことしかできない人であれば、恐らく叩かれ潰されてしまうでしょう。他の人と同じことをやるのなら、みんなの仲間に入っているべきなのですから。しかし、美術業界は超少数派でありながら、ずっとしっかりと存在し続けています。それはなぜでしょうか?
さて、先ほどの例で、もしそのたった一人の人が「芸能人」だったとしたら、と仮定してみてください・・・・・・学年全員でその人を非難すると思いますか?「文化祭の日、コンサートツアー当日なんだよ・・・・・・」とか、「悪い、ファンが殺到するから、事務所から文化祭には関わるなって言われているんだ・・・・・・」とか、そのような『特別』な理由がもしあったとしたら?
もしそのような『特別』な立場だったら、みんなと同じことをやらなかったとしても、全く非難されることはないはずです。逆に、学校の在学生全員ででもその人を応援するのではないでしょうか。
「そうだよね!いつもテレビで見てるよ。がんばって!」とか、「◯◯くん、人気だもんね。しょうがないよねー」とか・・・・・・。特別な才能があれば、みんなが良い意味で『特別』扱いしてくれ、ちゃんと応援してくれるのです。
それが「0.3%」の超少数派が目指す立ち位置ですし、「個性」「独創性」につながります。つまり、美大受験を目指すのだとしたら、自分自身が『特別』であることを他の大多数の人たちに対して証明すればよいのです。そうすれば、ちゃんと『特別』な人材としてみんなで応援してくれるようになります。

美大受験の心構え7

  • 「個性」「独創性」を発揮できれば、みんながちゃんと評価してくれる。まずは「特別」であることを目指す。